不動産ブローカー

『不動産ブローカー』という言葉を聞くと、何やらいかがわしい仕事のように聞こえる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、不動産ブローカーという言葉は、海外では一般的で、弁護士や会計士に並んで、社会的信用のある職業です。(ブローカーという言葉は仲介者を意味します。)

基本的には不動産の専門知識を持ったプロ集団のことを意味するのですが、日本では、資格や免許を持たない素人ブローカーの存在がよく知られています。彼らは、資格や専門知識も持たずに、人とのつながりだけで不動産の仲介をして、大きな収入を得ています。中には不動産会社に勤務していた社員が、独立資金を稼ぐためにブローカーになるケースもありますが、ほとんどの方が、知識も経験もないところから始めています。

では一体この人たちは、どのようにビジネスをしているのでしょうか?携帯電話1つで様々な場所へ出かけて、物件情報を手に入れて、ほかのブローカーへ流す。興味を持った客がいれば、売主業者と買主業者を引き合わせて、売買が成立したら分け前を得る。これだけです。要約するならば、不動産仲介会社と不動産仲介会社を結びつけることだけで、報酬を得ています。必要なのは不動産会社とのつながりだけです。

ただ、一般の人にとって、不動産会社とたくさんの接点がある人はほとんどいません。だから、誰でもでき仕事ではありませんが、やっていることは誰にでもできることです。これはつまり、不動産会社との接点があれば、誰にでもできるということです。

実際にどれぐらい稼げるのか

通常不動産仲介取引というものは、不動産を売りたい人がいて、その不動産を買いたい人を見つけ、2者を結びつけることで成り立っています。ただ、売りたい人を見つけた不動産会社が、買いたい人を見つけられることはほとんどありません。売りたい人を見つけた不動産会社は売主業者、買いたい人を見つけた不動産会社は買主業者として、売主・買主双方の立場を代理して不動産仲介取引を行います。

そうする事で、不動産仲介手数料をもらうのが不動産会社の仕事です。通常仲介手数料は不動産価格×3%+6万円(税別)で、売主・買主双方の仲介を1社で行った場合は、不動産価格×6%+12万円(税別)までもらう事が可能です。3%や6%と聞くと、「ふーん、そんなものか・・」と考える人がいるかもしれません。でも、考えてみてください。不動産というものは非常に高額で、3000万円の不動産であれば96万円や192万円、5000万円であれば156万円や312万円です。投資用不動産や事業用不動産となれば、仲介手数料だけで1000万円を軽く超えます。その仲介手数料の一部を、お客様の紹介料としていただくことが不動産ブローカーの仕事なのです。

プロのブローカーの方々の中には、不動産知識も豊富で、売買契約の締結から重要事項の説明まで、一人でこなせる方がいます。こういった方はもともと不動産業界にいた方で、プロとして専業となることもあれば、独立開業資金を蓄える為にブローカー業をやっています。こうした方々の報酬は仲介手数料の60%~80%程度が相場なので、3000万円の物件で、57万円~153万円、5000万円の物件で93万円~249万円といった金額になります。ひと月に一度のペースでも、年収にすると非常に大きな金額です。投資用や事業用を扱う方に至っては、一件で2000万円~3000万円を稼いでいる猛者達もいます。

ただ、こうしたプロのブローカー達と同じことをする事はお勧めできません。なぜならば、彼らには、

一般の人が持っていない特別人脈がある

専門的な知識や技術を身につけるのは大変

物件の調査や契約書類等の作成が面倒

売主や買主とのやり取りや立会い等で忙しい

からです。

今回私がオススメするのはあくまで副業で、時間をかけずに、片手間でできて、費用がかからないブローカー業です。

ではどのようにすればよいのでしょうか、

それは、とっても簡単な事です。

面倒な事はすべて不動産会社にやってもらい、紹介料だけもらえば良いのです。

契約書の作成や、物件の調査、売主買主とのやり取りを、全部プロにお任せしてしまうのです。

「そんなこと言ったって、そんなに都合のいい話がある訳がない。」

そう思われる方もいるかもしれません。でもあるのです。そんな方法が。

不動産会社にお客さんを紹介したら、後は物件が売れるのを待つだけでいいのです。

その後の事はすべて不動産屋さんがやってくれます。

やるべきことは1つだけです。

それは、協力不動産会社を見つけることです。

信頼できる不動産会社を見つけることで、不動産ブローカー業は簡単にできます。

ただ、どのような不動産会社が協力不動産会社になってくれるかという情報は、一般の方にはなかなか知る方法がありません。不動産会社に勤務していると、付き合いのある不動産会社から話を持ちかけられる場合があるので、比較的容易に協力会社を見つけることが可能ですが、一般の方には非常に敷居の高いものとなっています。大手仲介会社の場合は、一部を除いてほとんど協力は得られません。また、駅前の不動産会社に飛び込んで、相談を持ち掛けるのも敷居が高いでしょう。比較的協力的なのは、立ち上げたばかりの会社や少人数でやっている会社ではないでしょうか。

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